今日は左官のはなしです。
もともと、日本家屋の壁は、土壁や漆喰壁など左官職人の手が不可欠でした。
が、最近はクロス(壁紙)やサイディングボード(外壁材)が普及し、左官なしの現場が多く、職人さんの数もだんだん減少しています。
そんな中、北九州にとても勉強熱心な職人さんがいます。
私たちは、いつも設計の段階から、その方に協力してもらっています。
先日竣工した福祉施設の壁一面も、土塗りで仕上げてもらいました。
着工前に、敷地の土を採取してもらい、
塗り作業時には、全国から応援の職人さんが来て、いっきに塗り上げました。
混ぜる土のちょっとした配合の違いで、色やテカリ具合などが変わってきます。また、季節や天気によっても乾燥の具合が変わり、仕上げに大きく影響します。とても大変な仕事ですが、出来上がった壁はクロスとは一味違った、自然素材ならではの暖かみがあります。大前さん、これからも宜しくお願いします!
はしさこ