2025/12/25

学生によるインターンシップレポート九州大学大学院修士2年 パク・スヨン

九州大学大学院修士2年に在籍しているパク・スヨンです。日本の設計事務所が実際にどのような方法でプロジェクトを進め、設計を行っているのかを直接理解したいと考え、今回のインターンシップに参加しました。大学の授業を通して設計理論や設計課題には取り組んできましたが、実際の設計事務所における業務の流れや雰囲気を体験する機会は多くありませんでした。そのため、日本の設計事務所での経験は、自分にとって非常に意義のある学びになると考え、古森弘一建築設計事務所にて1週間のインターンシップを行いました。

インターン初日には、古森弘一建築設計事務所がこれまでに手がけてきた作品を拝見し、事務所の設計方針や特徴について理解を深める時間をいただきました。建築が形づくられていく過程における価値観や設計の流れを知ることができたと感じています。特に、建物に求められる特性や、建築主の要望をどのように受け止め、それを設計としてまとめていくのかというプロセスが非常に印象に残りました。その後、所長との面談を通して、日本の設計に対する考え方を直接伺うことができ、大変有意義な時間となりました。

インターン期間中は、主に学校の模型制作を担当しました。作業中にはスタッフの楢﨑さんに疑問があればその都度質問をし、すぐにフィードバックをいただきながら進めることができたため、模型に込められた設計意図を理解するうえで大変参考になりました。また、スタディ模型を通して、所員の方々がどのように議論を重ねながら設計を深めていくのかを間近で見ることができ、とても興味深く感じました。模型制作終了後には、手描き図面をCAD化する作業も経験しました。

業務以外の面においても、事務所の温かい雰囲気を強く感じることができました。インターン期間中は毎日所員の方々と一緒に昼食をとり、自然な形で会話を交わす機会がありました。また、忘年会にもお誘いいただき、参加させていただきました。インターンという立場でありながら、多くの質問をしていただき、事務所や業務について丁寧に教えていただけたことを大変嬉しく思っています。このような開かれた雰囲気の中で、日本の設計事務所の文化を直接体験できたことは、非常に貴重な経験でした。

今回のインターンシップを通して、日本の設計事務所における実際の業務の進め方や、設計に対する姿勢を身近に学ぶことができました。また、大学での設計授業とは異なる視点から建築を捉えるきっかけにもなりました。一方で、期間が短かったため現場見学に行くことができなかった点は心残りであり、今後機会があれば、ぜひ実際の現場も訪れてみたいと考えています。お忙しい中、インターンシップを温かく受け入れてくださり、多くのことをご指導いただいた古森弘一建築設計事務所の皆様に、心より感謝申し上げます。

  • Twitter
  • Facebook

E-mail:infoarch@furumori.net ASANO2-6-16-3F,KOKURAKITA-KU,KITAKYUSHU-SHI,FUKUOKA,802-0001,JAPAN Copyright@FURUMORI KOICHI ARCHITECTURAL DESIGN STUDIO All right reserved.