
風のオフィス(FC折尾ビル)が第38回日経ニューオフィス賞において九州エリアで最高位の九州経済産業局長賞を受賞しました。
日経ニューオフィス賞 https://www.nopa.or.jp/prize/contents/prize/2025/fchd.html
お施主様をはじめ関係者の皆様に感謝です。
風のオフィスでは中間期(春、秋)などに積極的に自然通風を行えるようにエンジニアとともに風洞実験を繰り返し、風量調整建具を製作し、強風時でも書類が飛ばない状況を目指しました。その結果、空調で使用する電気消費エネルギーを抑えることにつながるのではないかという提案です。
また、外構計画ではグリーンインフラの考えをもとに敷地内に雨庭を設け地域の洪水を防ぐことに寄与する取り組み、エコスタックや雨水タンク、グリーンカーテン、近隣の大学にご協力いただいてセメントを用いないジオポリマーコンクリートのテストピースを用いた飛び石など、近隣の住宅でも取り入れやすい提案を行い、これらの活動がこのオフィスだけでなく周辺地域へ波及することで地域環境を少しでもネイチャーポジティブな状況へ改善できるのではないか?という提案をしています。
働く場所として快適であることは大前提ですが、オフィスが建つということで地域環境がより良くなるような姿を目指しています。
昨今の異常気象からも、これから建築は地域や地球環境に対する提案がもっと必要な時代になってきている感じがします。
(anai)