
新建築2025年10月号に「ミリカローデン那珂川」が掲載されました。
2019年に始まった設計者選定プロポーザルから2025年3月まで約6年間の歳月を8ページにわたってまとめていただいています。
近年、まちなかには有料や特定のコミュニティに属した人が利用できる場所は増えていますが、目的もなくふらっと立ち寄れる場所や自由に利用できる場所がだんだん減ってきています。
管理責任が問われ、元々あったまちなかの自由に使える場所は立ち入り禁止の張り紙やロープが張られ、子どもの遊び場すらまちから消失してきています。
ミリカローデン那珂川はまちの様々な人々の受け皿になれるよう、施設全体を図書館と見立て、スタッフ総がかりで100を超える種類のスケッチを行い、館内にさまざまな居場所を計画しました。
数ある居場所の中から自分のお気に入りの場所を見つけてもらい、この場所を好きになって欲しいと思います。その気持ちがやがて自分のまちに対して愛着を育み、次なるまちの未来を創造してくれることを願っています。
携わってくださった皆様に心から感謝申し上げます。
(anai)