六本木のミッドタウン脇にある21_21 DESIGN SIGHTで開催されていた、セカンド・ネイチャー展を見てきました。やはり最も印象的だったのはディレクションを担った吉岡徳仁による「ヴィーナス -結晶の椅子」。椅子の原型になるものを溶液の中に沈め、結晶が付着して完成するという作品。
きっかけを人間が作り、自然の力により完成させるというプロセス、また、その結果生まれるものの美しさに感心しました。
ものづくりをする行為は、判断の連続です。何事も決めないと前に進みません。そのなかに、「作為」が見え隠れしてきます。最後の仕上を「自然」に委ねていることにより、「作為」が隠れ、見る側はすんなり染みいるように受け取ることができます。流石です。