2008/11/27

聖コロンバ教会

今回の旅最後の建築紹介です。バーゼルから特急で4時間いったところにあるケルンの聖コロンバ教会に行きました。ズントーの近作です。旅程を組むときに往復8時間は少し躊躇しましたが、私にとっては充分行く価値のある建物でした。これまで、ブレゲンツの「ガラス」、ヴァルスの「石」、聖ベネディクト教会の「木」、そしてこの建物の「れんが」と多種多様な素材を見てきましたが、この建物に触れ、ズントーは多種多様な素材を選択する際、その場の環境に因っていることを再認識することが出来ました。
その素材選びが功を奏し、どの建物も周囲に溶け込み、街並みや風景の一部になっています。彼の建築がその場に居続けることに疑いをもつことはありません。もし、老朽化しても補修を重ねながらその場に居続けるだろうという安定感があります。

30㎝ほどの隙間を空け、2重に配された穴あき積み煉瓦の隙間から光が差し込みます。

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いい写真でしょ!良い建築では良い写真が撮れます。

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落ち葉の絨毯がとても綺麗なので中庭は立入禁止!奥の壁は色々な骨材の混ざった突き堅めをしないコンクリート。土を積んだような素材感です。

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