昨年から始まった、北九州・小倉にあるタンガテーブルにて
建築史家の倉方俊輔氏をゲストにお招きし、
公開レクチャーを行っていただくイベント 『建築テーブル』
本年度2回目のテーマは 早わかり近現代の建築史
「わかりやすさ」の建築 モダニズム でした。
前回取り扱った戦前の「らしさ」の建築以後、18世紀から19世紀にかけて日本は戦後、階層のある世の中から次第にフラットな世の中へと変化していきました。
1920年代の建築は「モダン」建築と呼ばれ始め、
伝統から徐々に離れていき、近代的な思考でつくられたモダニズム建築が生まれてきます。
考え方、合理性、構成が建築によって表現され
その「わかりやすさ」を持ち合わせた建築が数多く創られたのがこの時代の特徴だと分かりました。
また統一的な様式を持った建築というよりも建築家それぞれの作風や考え方が以前の時代よりもよりも色濃く建築へと反映され始めたor受け入れられた時代のように感じました。
講演後の会場からの質疑応答では、
・現代の建築教育の基礎はモダニズムの考えが基礎になっている?
・現代におけるモダニズムを感じさせる建築家は?
など、会場内でも様々な意見が飛び交いました。
今回、事前にご連絡をいただき、当日ご都合が合わず来れなかった皆様や
当日来場された方の為に復習キーワード集を作成しました。
気になる項目は是非、各自で調べてより知見を深めていってくださいね。
●建物 (場所/設計者)
東京カテドラル (東京/丹下健三)
静岡新聞東京支社 (東京/丹下健三)
中銀カプセルタワー (東京/黒川紀章)
ニュー新橋ビル(松田平田坂本設計事務所)
帝国劇場(東京/谷口吉郎)
歌舞伎座 (東京/三菱地所+隈研吾)
日生劇場(東京/村野・森建築事務所)
日本生命保険相互会社 本店(大阪/長谷部鋭吉)
帝国ホテル旧本館(東京/フランク・ロイド・ライト)
パレスサイドビル(東京/日建設計/林昌二)
門司ゴルフ倶楽部クラブハウス(福岡 北九州市/アントニン・レーモンド)
東京ゴルフ倶楽部クラブハウス(東京/アントニン・レーモンド)
九州工業大学記念講堂(福岡 北九州市/清家 清)
九州工業大学鳳龍会館(福岡 北九州市/清家 清)
斉藤助教授の家(東京/清家 清)
清家清自邸「私の家」(東京/清家 清)
●人物
・丹下健三
・黒川紀章
・谷口吉郎
・豊川 斎赫
・隈研吾
・藤村龍至
・長谷部鋭吉
・青木淳
・伊東豊雄
・アントニン・レーモンド
・フランク・ロイド・ライト
・吉村順三
・清家清
・篠原一男
・坂本一成
・塚本由晴
・堀部安嗣
・中村拓志
●書籍、展覧会
・東京レトロ建築さんぽ (エクスナレッジ)
・東京モダン建築さんぽ (エクスナレッジ)
・丹下健三を語る 初期から1970年代までの軌跡 (鹿島出版会)
次回は「わかりやすさ」の建築からポストモダニズム建築の話しへと繋がって行きます。磯崎新、アルドロッシ、ジョンジャーディなどを題材にご講演いただく予定です。
是非ご友人、お知り合いをお誘いの上ご参加ください。
次回開催予定日
2018年1月19日(金)18:30~@Tanga Table です。
また12月中旬に弊社HPにて再度アナウンスさせていただきます。
お楽しみに!
(穴井)