↑建築に用いられる蟻継を脚部に応用
↑加工前の行者杉(215mm×180mm×高さ830mm)
Y邸(http://furumori.exblog.jp/23163806/)でお施主様が立派な大黒柱を購入され、建材として必要な部分を確保したあと
その材料が少し余った為、大工さんにご協力いただき、スツールを制作しました。
このスツールを制作するにあたって、
・215mm×180mm×高さ830mmの材料を極力無駄なく使うこと
・大工さんが制作すること
・転倒しにくい形態であること
という条件のもと、様々な検討を重ね、この形に至りました。
立派な一本の行者杉は切断面によって様々な表情を持っており、面によって肌触りも異なります。
構造、意匠、構法が一体となり、一連であることによって成り立つデザインを目指しました。
お施主様にも大変喜んでいただき、自身にとっても良い経験となりました。
(穴井)