加工場2階で見せて頂いた原寸図。1/1で建物の主要な部分を描いていきます。一般的な建築ではこの作業はありません。そりなど曲線部分が多い社寺建築では一度1/1の図面が描かれます。このベニアいっぱいに沢山の線が描かれています。
そして、その原寸図から得られた各部材の形状を別のベニアに写し取り、実物を造っていきます。
帰りの車中、住職が棟梁に「棟梁」という言葉の定義はあるのですか?との質問に、少し間をおいて「図面が描けて、現場を束ねることが出来る人」と言われています、とのこと。深っ!!
大工さんたちにとって「棟梁」という言葉は重いのでしょうね。私たちにとって「建築家」という言葉が重いのと似ているかもしれません。
宮大工の技術の深さに触れた一日でした。