2019/09/24

学生によるインターンレポート_岡山県立大学デザイン工学科3年の内田彩寧

岡山県立大学デザイン工学科3年の内田彩寧です。今回私は2週間、インターンシップ生として古森弘一建築設計事務所に行かせて頂きました。住宅特集に掲載されていた「方眼の間」をきっかけにホームページを拝見し、魅力ある作品に惹かれ、事務所の雰囲気や活動内容を知りたいと思い実習を希望致しました。

〇主な活動内容

保育園、クリニック、インスタレーションの3つの模型を制作しました。

1/25のスケールで保育園の階段空間や絵本テラスを制作した模型では、壁の目地修正や床の木目張り、家具制作など実際の形に近いものを表現する重要性を感じました。また、模型を作り出来上がる空間を見ながらブラッシュアップを重ねて、より良いものを追求していくことの大切さを学びました。

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〇建物見学

今回のインターンでは、施工中の保育園と竣工後の住宅を案内して頂きました。施行中の保育園を見学する中で、事務所の方が、手すりなどの細かいディテールへのこだわりや、建物に込めた想いなどをお話しされている様子を見て、一つ一つの建物には多くの人の思いがたくさん詰まっていることを感じ、私自身も将来そのような場に携わりたいと思いました。

 

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竣工後の建物見学では4つの住宅を案内して頂きました。建物見学を通して緩やかにつながる空間が印象的でした。段差を用い、住む人同士の視線がうまく抜けるような住宅や、内部空間と外部空間を開放的に仕切る建具を用いた住宅など、異なる空間の境界に様々な工夫が感じられました。また、4軒とも住む人に寄り添った建物となっており魅力的でした。

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〇おわりに

 今回のインターンシップでは大学では経験できない多くのことに触れることができました。模型を作りこみながら設計を進めていくプロセスや、新しい価値の提案の重要性などを学ぶことができました。

 

また、古森さんのお話の中で、「ワンルームで答える」という考え方が印象的でした。機能ごとに分けて空間を構成していく中で、分け方の手段として壁を多用するのではなく、段差やルーバーなどを取り入れることでつながりをもつ建物になると思いました。そして、建物を作る際にはお施主さんや施工業者さんなど人との関係性づくりが大切であると感じました。日ごろから、コミュニケーションを積極的にとれるよう努力していこうと思います。

 

ご多忙の中、インターンシップを受け入れてくださった古森弘一建築設計事務所の皆様に深く感謝を申し上げます。

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