九州大学芸術工学府修士1年の楊博毅です。私はメディアで掲載された「方眼の間」と「無量光」に惹かれ、古森弘一建築設計事務所に2週間のインターンシップをさせていただきました。
古森弘一建築設計事務所に対する印象
「コミュニケーション」「コミュニケーション」「コミュニケーション」です。とにかく、「コミュニケーション」が多いです。特に、昼食の時間は、所員さんもバイト生も、みんなで1つのテーブルに囲んて食べ、何気ないことから建築のことまで話します。また、古森さんを含めて、事務所の皆様は優しく、私も事務所の皆様と対等の立場で話し合うことができました。
この二週間でやっていた仕事
インターン期間の初めは模型製作を担当していましたが、模型製作が苦手であることを伝えたため、雑誌に掲載するの図面作成が主な作業内容になりました。
現場見学
インターン期間は短い期間でしたが、法林寺や他設計事務所の保育園、ミリカローデンを見学することができました。その中でも、法林寺本堂は特に印象的で、実務と学校での建築設計はすごく違いをとても感じました。学校では、主に建築のフォルムと空間の機能分けというコンセプト的な面を重視していましたが、実際の仕事では、設備と環境も非常に重要視されます。法林寺本堂では、天井内で電球のように光が反射する工夫ととルーバーを用いることで、自然光を優しく分散させ、影のない無影の空間を実現していました。そして、そのような空間で見た仏様は自ら光っているように感じました。普段、私は意匠系の研究室ではなく、歴史系の研究室に所属しています。そのため、法林寺本堂に伺う前、お寺は、神聖な空間出なければならないと思っていました。しかし、法林寺は、一般的な本堂としての用途の他に、保育園の入学式、結婚式場など、様々な用途で利用できるよう設計されていました。このような施設の考え方はとても面白く、今後、私が設計をする上でヒントになる考え方だと思いました。
ミリカローデンは改修プロジェクトで、エントランス部分のミリカの木は特に印象的が、カーテンや階段、置かれている家具など細かく考えられており居心地の良い場となっておりました。
感想
インターンを通して、実務の場は学校と違い、設計におけるデザインのは一部であると感じました。そして、良い建築を作るには造形ばかりでなく、構造や設備も十分に考えなければなりません。そのためには、外部の専門家の意見をうまく引き出し取り入れる「コミュニケーション」能力が改めて重要だと感じました。
終わりに
最後になりましたが、ご多忙のところ、古森弘一建築設計事務所の皆様に深く感謝申し上げます。