2016/07/19

夏のしらべ

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2日目競演会の風景

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3日目 廻り太鼓の風景

「ドンコ、ドンコ」

「ドンコ、ドンコ、ドンコドンコ、ドドンコドン、スットンスットンドコドコドドンコドン、ドンコドンコドン」

「アヤッサヤレヤレヤレ!」

この季節になると北九州・小倉の街中でそんな威勢のいい音があちこちから聴こえてきます。

毎年開催されている小倉祇園太鼓ですが、今年は観る人ではなく、打つ人になりました。

生まれも、育ちも北九州ではない自分ですが、知人からのお誘いで初めて練習期間から参加させていただいて

お祭りが終わった今でも頭の中に太鼓の音が鳴り響いています。


小倉祇園太鼓は今から約400年前から始まった歴史あるお祭りで、

昭和33年に福岡県の無形文化財として指定されています。

全国的にも珍しいとされている、太鼓を両側から打つ両面打ちの手法をとり、

少し鈍い音を奏で、音の基本調となる「ドロ」(濁)、

甲高くリズムが複雑で前述したドロを習得した上級者が奏でる「カン」(甲)と

太鼓の調律をリードするすり摺り鉦(ジャンガラ)

の三種類の音が小倉祇園太鼓の特徴的な響きを生み出しています。


全日程で3日間開催されますが、私個人のおすすめは最終日に全85団体(2016年)の山車が一つの通りに揃い、

一斉に同じ場所で太鼓を打つ「廻り祇園」です。※写真2枚目

一つ一つは小さな太鼓の音ですが、それらがいくつも集まると、話し声も聴こえなくなる程、

すごい音量になります。

参加するまでは知らなかったのですが、地域、団体によって山車、衣装も異なり、法被や鉢巻きの柄、色も全て異なって、それぞれにちゃんと意味があり、少し似ている衣装の地域同士は実際の場所が近かったりもします。

その違いを発見するだけでも、お祭りを楽しめると思います。

各地域の老若男女みんなが協力し合って、お祭りをつくりあげている姿勢から学ぶことは多く、

最近よく耳にするようになった「まちづくり」の原点を見ているようでした。

これからも少しずつ、まちに参加していけたらと思います。

小倉の夏は太鼓の音とともに始まります

(穴井)

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