いよいよ、ここからはバラガンの建築です。今回僕が見学した作品は、
1.サンクリストバルの厩舎
2.ベベデロ(噴水広場)
3.バラガン邸
4.オルテガ邸(庭のみ)
5.ヒラルディ邸
6.トラルパンの礼拝堂
7.プリエト・ロペス邸
8.サテリテタワー
写真撮影ができないものがいくつかありましたので、撮れたものだけご紹介していきます。
まずは、サンクリストバルの厩舎。
馬小屋、水盤、牧草地、それと住居が、ピンクや赤や紫の大きな壁で緩やかにつながっています。ピンクの大きな壁に設けられた開口は馬に人が跨がったまま通過できる高さです。
バラガンの建築によく使われるこのピンクは、ブーゲンビリヤの色。メキシコの街中には、赤やピンクのブーゲンビリヤがあちこちに咲き誇っています。また、紫はジャカランダという花の色、赤褐色はメキシコ特有の土の色、という具合に、バラガンが使う全ての色はメキシコの風土に関係しているのです。だから、当然のように乾いた空の色や植物の緑色にも非常に良く合っていて、単体で見ると派手な色でも、その場所にいくと全然違和感がなかったです。
この後の建築でも、同じような印象を受けました。