先週末は建築家協会近畿の主催で北海道で活躍している建築家五十嵐淳氏を囲んでのトークセッションがありました。北海道、近畿、福岡と色々なところで活動している30代の建築家が集まり深夜まで色々話をすることが出来ました。
今回はかなり専門的な話題です、ゴメンナサイ!
五十嵐氏の講演テーマは「ローカルな必然性より生まれる、新しい普遍性について」
このテーマに最初は疑問がありました、「社会背景が変わる中、建築に普遍性を求めることができるのか?」
深夜まで色々話を伺う中ででその疑問がだんだん氷解していきました。
氏曰く「雪の多いところで、生活を支えるために生まれた雁木(※1)のようなセオリーが生み出せないものか、また、そのセオリーから美しい風景を作ることができないか、それは「作り方」が変わっても「考え方」を似たような状態にある世界中の地域で活用することができるのではないか」
五十嵐氏は優しい語り口で「普遍性」について考える新たな方向性を示してくれました。
北海道、近畿、福岡のメンバー何となくキャラクターにも地域性が出ていて、とても楽しい時間を過ごすことができました。
※1雁木・・・雪の多い地方で、雪よけのために家々の軒から庇(ひさし)を長く差し出して造り、下を通路とするもの。