今年から始まった、北九州のタンガテーブルにて建築史家の倉方俊輔氏をゲストにお招きし、
全3回にわたって、公開レクチャーを行っていただくイベント 『建築テーブル』
第3回のテーマは「建築史家であり建築家、伊東忠太から何を学べるか?」でした。
「伊東忠太」という名前はどこかで聞いた事がある人は多いと思いますが、
どんな事をやっていた人なのか?という事を説明出来る人はあまり多くない気がします。
レクチャーを聞いて建築においてそれまで一般的ではなかった「折衷」を可能にできた人なのだということがわかりました。
折衷とは二つ以上のものからそれぞれの良いところを組み合わせる事をいいますが、
歴史家と建築家
古典と近代
西洋と東洋
美術(写実)とデザイン(抽象)
古典と近代
これらを繋ぎ、建築として表現できたのが伊東忠太という人物だということが理解できたように思います。
折衷はそれぞれの要素、歴史に精通していていなければできないことであり、この時代に折衷の建築が誕生していたからこそ、現代建築があるのだということも腑に落ちました。
歴史は常にイノベーションの繰り返しによってつくられており、現代に生きる私たちにしかできない建築は何か?という事を逆に問われているような気がしました。
来年度は時代を追って、
様式建築、モダニズム建築、ポストモダニズム建築と各
時代の建築についてレクチャーを行っていただく予定です。
次回開催日は5月25日(木)18:30からを予定しています。
どうぞお楽しみに!
あない