お盆休みを利用して、FAFのメンバーと神戸・大阪へ建築ツアーに行ってきました。
竹中大工道具館は2度目の訪問でしたが、建物・展示内容とも本当に素晴らしく、見学時間90分では足りませんでした。日本の大工技術の歴史や、それぞれの道具の解説が、映像や実物を使って分かりやすく展示されていました。
午後からは、山崎にある聴竹居へ。京都大学教授だった藤井厚二の実験住宅の5作目であり環境共生住宅の原点とも言われているものです。90年前のクールチューブは健在で、実際訪れた日は酷暑でしたが、冷んやりとした風を、床下の換気口から感じることができました。家の中心の居室は、外に面しておらず、昼間でも薄暗いのですが、その暗さが谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」の世界を感じさせる居心地の良さでした。
どちらの建築も、もう一度訪れたいと思う建築でした。(聴竹居は内観写真は投稿不可でしたので外観のみの掲載です)
はしさこ