九州大学研究生の奥村光城です。
この度は3週間ほどオープンデスクに参加させていただきました。
古森さんには学部時代に何度か講評を頂く機会があり、そのたびに大きな刺激を受けました。今回も古森事務所で毎月行われている「あさの建築塾」という勉強会にてプレゼンする機会をいただきました。
寸法体系に興味があり、今回の勉強会でも、寸法体系をテーマにした作品を発表したのですが、寸法体系にあまりのめり込むなと言われてしまいました。
先日、「かなたけのやね」にお邪魔させていただきました。この住宅は均等なグリッドに沿ったシンプルな構成です。しかし、玄関前のテラス部分と室内でスケール感が異なることで楽しげな空間が実現されており、とても勉強になりました。
3週間という期間はあっという間でしたが、多くのことを感じることができました。事務所をきれいに保っていること、昼食をみんなで一緒に食べること、音楽がかかっていること、学生を招いて勉強会を開いていることなどからは、事務所内でのコミュニケーション力を高めていこうという意識が感じ取れました。僕も単に学問として作品を作るのではなく、血の通った建築を目指そうと思いました。このような意欲的ですばらしい事務所に出会えたことに感謝します。