前回に引き続き、学生による住宅レポートです。
第2回は鹿児島大学の中尾有希くんです。
鹿児島大学工学部建築学科3年の中尾有希です。
今回、インターン生として古森弘一設計事務所さんが手がけた『樹を掴む家』と題された住宅の見学をさせていただきました。
見学を通して一番に感じたことは
住宅という建築が住まい手のライフスタイルに寄り添っている、
ということです。
これは、当たり前のことのように思えるものかもしれません。
しかし、住宅のお施主さんと事務所のスタッフさんから、
計画段階から施工時までの間取りの仕方や空間構成の計画、そして、お施主さんが求めた生活像といった話を、初めてリアルに、それも間近に聞いた私は、
『樹を掴む家』がどれほどお施主さんの理想にこたえたもので、また、そこでの生活を豊かにする工夫がなされた住宅だったのかを感じ、
そういった住人のライフスタイルに根付いた設計計画が、本当に大切なことであると考えさせられたのです。
今回のような大学の授業ではそうそう経験することができない、お施主さんと設計事務所のスタッフさんの話を交えながらの住宅見学は、非常に有意義で印象的な経験でした。
このような時間を設けていただき、本当にありがとうございました。